皆さんこんばんは、Jackです。
今回は嫌なことがあった時のストレス解消法の一つとして、「コーピング」のお話をしてみたいと思います。カタカナ言葉で何やら難しいイメージがあるかも知れませんが、内容は非常に簡単なものですので、どうぞよろしくお願いいたします。
ストレス解消のための「コーピング」 楽しいと思えることは、たくさんあった方が良い
「コーピング」って何?
さて、早速ですがこの「コーピング」という言葉、一体何なのかと言いますと、簡単に言えば「ストレス解消のための手段の総称」です。
コーピングについては、僕が通っていた精神病院に併設された「リワーク」という復職支援プログラムの中で教わった言葉なのですが、仕事をしていてストレスをため込んだ時に、このストレスをいかにして解消するか、そのために自分が「楽しい」「嬉しい」「リラックスできる」と思える手段の総称のことを指していました。
具体的な「コーピング」って、どんなもの?
リワークの中では、自分自身の振り返りを中心として「休職している人が復職していくための、様々な準備」としていましたが、その準備の一環として「復職後、仕事の中で受ける様々なストレスを、どのようにして解消していくか」を考えておくことが重要であると教わりました。
そのストレス解消のための手段の一つが「コーピング」であると先ほども述べましたが、具体的なコーピングの種類には、以下のようなものが挙げられます。
・暖かいお風呂に入ってリラックスする
・アロマの香りをかぐ
・カラオケで大声を出して歌う
・仕事に行く前や休日に、朝散歩をする
・美味しいものをたくさん食べる
・友人に愚痴を聞いてもらう、一緒にいてもらう
・映画を見る
・旅行に行く
・ペットと触れ合う
・スポーツで身体を動かす
・好きな本を読む
・ただひたすら寝る
などなど
要は「自分にとって気持ちいいこと、楽しいことなど、ストレスを解消できそうなことは、何でもコーピングになる」ということです。
ちなみに、自分にとってのコーピングを考える時の注意点としてリワークで教わったことは、「出来るだけ手軽に」「出来るだけお金や労力がかからず」「出来るだけリスクがないものを」といった観点から、コーピングの手段を見つけ出すということでした。
この注意点さえクリアしていれば、どんな些細な内容でもコーピングに成り得ます。むしろ、些細であっても身近なものであるほど、使いやすいコーピングに成り得るとも言えるでしょう。
また、抑うつ状態など精神的に参っている時期におけるコーピングの手段として、望ましくないものの例としては「ギャンブル」や「飲酒」などが挙げられていました…その理由は、ギャンブルや飲酒はストレス解消の手段になりうる一方で、下手に多用すると「依存症」になる危険性があるからです。
先ほど述べたコーピングを選ぶ際の基準のうち、ギャンブルや飲酒は「リスク」の部分で問題があるという訳ですね。コーピングに限らず、悩みやストレスの解消法として「副作用が無い」ということは、非常に重要なポイントとなってきます。
「コーピング」の種類は、多ければ多いほど良い
ここまではコーピングの種類の例や、コーピングの手段を選ぶ際の注意点などをお話ししましたが、最後にもう一つ皆さんにお伝えしておきたいことは「コーピングの種類は、多ければ多いほど良い」ということです。
と言いますのも、これは僕自身にも経験があることなのですが、コーピングのバリエーションが少ないと、あるコーピングの手段ではだんだんとストレスの解消が図れなくなってきた時に、ストレスの解消がしにくくなってしまうためです。
コーピングとは「ストレスのガス抜きの手段の一つ」でもある訳ですが、そのための安全弁はたくさんあればあるほど、様々な手段でストレスを解消できるし、いずれかのコーピングが機能しなくなったときでも、他のコーピングの手段でストレス解消が図れるということです。
だから、自分にとってのコーピングを考える時に、ちょっと注意していただきたいことには、次のようなものが挙げられます。
1)春夏秋冬、それぞれの季節別にコーピングの手段を考えること
2)屋内で出来ること、屋外で出来ること、それぞれでコーピングの手段を考えること
僕の場合を例にすると、僕にとってのコーピングの一つに「釣り」があるのですが、釣りは天候不順の時にはなかなか楽しめなかったり、厳寒期には釣れる魚の数が極端に限られてきたりするため、特に冬の時期にはコーピングの手段として機能しなくなる傾向が強いです。
そういった意味では、屋外で楽しむシーズンスポーツなどにも、これと似たような傾向があると言えるでしょう…とはいえ、自分にとって楽しいと感じられる、ストレス解消につながることであれば、ぜひコーピングの一つに加えておくべきです。
一方、例えば「自分の好きな音楽を聴く」や「映画を見る」などといったコーピングであれば、季節を問わず屋内で楽しめる手段なので、比較的汎用性の高い(いつでも、どこでも使える)コーピングであると言えるでしょう。
こういったコーピングの手段を、ぜひいくつかは自分のコーピングリストの中に加えておいてください。きっと皆さんの役に立つはずです。
受けたストレスは、コーピングでどんどん流して忘れましょう
今回のお話のまとめに入りますが、今回ご紹介した「コーピング」という手法を使って、仕事であった嫌なことなど、各種のストレスはどんどん流して忘れていくと良いでしょう。
嫌なことほど何度も繰り返して思い出してしまい、どんどん記憶の中に刻み込まれていってしまい、自分自身を更に苦しめてしまうことは、過去のブログ記事でもご紹介しました。
疲れやストレスは、溜め込んでも良いことは一つもありません。
皆さんもぜひ「コーピング」で、溜まった疲れやストレスをどんどん流して忘れてい待ってください。
それでは、今回はこの辺りにてお話を終わらせていただきます。次回もまた、どうぞよろしくお願いいたします。