皆さんこんばんは、Jackです。
自己肯定感って言葉、聞いたことはありますか? 出来るだけ簡潔な言葉に言い換えると「ありのままの自分をよしと認めよう」って感じでしょうか。
真面目な人ほど、というと誤解を招くかも知れませんが、ついつい自分に厳しくなりがちなものです。「もっと頑張らないと」「本当の自分はもっと出来るはず」みたいな感じで、それまでにも十分以上に頑張ってきた人なのに、まだまだその先を追い求めてしまうタイプと言いますか。いわゆる完璧主義な人も、こういうタイプの方が多いかと思います。
これ、メンタルヘルス的には「さっさとやめて手放した方が良い考え方」なんだそうです。いつまでたっても、どこまでいってもきりがなくて、ずっと無駄に自分を責め立ててしまう考え方なので。
それよりも、今までに色々と頑張ってきた自分をありのままに認め、自分で自分を褒めてあげる方が良いのだそうです。これが自己肯定感を高めるということで、自分の頑張りを一番良く知っているのは、実は自分自身だったりするのです。
周りに許してくれる人、褒めてくれる人がいない人ほど、自分で自分を許し、褒めてあげて下さい。
また、これは精神科病院のリワークでスタッフさんから聞いたお話なのですが、自らの意識をどこに置くかによって、人間のパフォーマンスは変わってくるのだそうです。
これがどういうことかと言いますと「良い面(良いこと)に自分の意識を集中させることで、自らのパフォーマンスを良い方向へ持っていくことが出来る」といった感じになります。詳しくは聞きませんでしたが、このお話は精神医学における研究成果としても認められているものなのだとか。
それゆえ、リワークでは「良かったこと3つ」「感謝すること1つ」を毎日探して、帰りのミーティングの時に発表するという活動がありました。「お昼ご飯が美味しかった」とか「病院に来るまでに見つけた道ばたの花がきれいだった」とか、どんな小さなことでも良いので「良かったこと」「感謝すること」を見つけて、そこに自分の意識を集中させることで、自らのパフォーマンスを良い方向へと意識づけるのだそうです。
この活動について非常に良い点は「ノーリスクでリターンが得られること」だと僕は考えます。自分の身の回りの良かったこと、感謝したいことを見つけるのには、お金もかかりませんし、中毒性もありません。それに、リターンの幅の大小は人それぞれでしょうけれども、ノーリターンで終わるということはまずないでしょう。
ちなみに、このお話がどのように自己肯定感とつながるかといいますと、例えば良かったこととして「今日はひとまず一日、仕事や勉強を頑張った」とか「誰かの手伝いをすることが出来た」などといった「良かったこと」が、自分を褒めたり、ありのままの自分を認めたりすることにもなるのです。
だから、ありのままの自分を認め、許し、褒めるといったことが難しいと思う方は、まず一日の中から「良かったこと」「感謝したいこと」を見つけることから始めてみて下さい。
別に誰かにその内容を発表する必要などはありません。でも、可能であれば日記などに記録を残していくと、後でその日記を見返した時に「ああ、今までこんなにもたくさんの良かったこと、感謝したことがあったんだなぁ」って思えて、更に自己肯定感が増すはずです。
極論を言えば、自堕落はさすがにダメですが、ついつい厳しい目で自分を見がちになることについて、もっとおおらかに、もっと自分に優しくなれると良いと思います。それに「自分で自分を許し、褒めること」について、誰かの許可などは必要ありませんよ。
という訳で、今日から貴方も自分をいたわり、自分に優しくなってみましょう。そうすれば、仕事が嫌になる気持ちもいくらか楽になれるかも知れませんよ?