仕事が嫌になったら見るブログ

仕事が嫌になって仕事を辞めたおっさんから、仕事が嫌になった皆さんに向けた様々なtips集です。

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仕事を辞めるか、続けるか


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 皆さんお久しぶりです、Jackです。

 

 今回皆さんにお話しするのは、仕事が嫌になった時の考え方の一つについてです。皆さんの参考になれば良いのですが…どうぞよろしくお付き合いください。

 

 

仕事を辞めるか、続けるか

イントロダクション

 人間誰しも、仕事をしていれば必ず一度は思うこと……そう、「こんな仕事、辞めてやる」という思い。

 

 むかつく上司やいうことを聞かない部下、わがままばかりいう顧客など、まあ大体は何らかの人間関係が元になってそういう思いにとらわれるものなのですが、では実際に仕事を辞めることについて、あなたはどこまで真剣に考えたことがありますか?

 

 今回は、そういう視点からのお話をしてみたいと思います。

 

「仕事を辞める」ことから受けるストレス

 嫌な仕事を辞めることによって、ストレスから解放されるんじゃないかって思いは、誰しもが必ず思うことだと僕は思います。

 

 実際、「こんな仕事やってられるか、辞めてやる!」って言えたら、どれだけ気分がすっきりすることだろうか……今まで20年近く仕事をしてきた中で、本当に何度もそう思いました。

 

 ただ、本当に今の仕事が嫌になって在職中に転職活動を行い、既に次の良い職場が決まっていたとしても、実は様々な別のストレスにさらされてしまっているのです。

 

 といいますのも、今の仕事を辞めて次の仕事に就く場合においても、実際に次の会社に行って働いてみないと、求人票の通りの条件で働かせてくれるかどうかは分かりません。

 

 例えば、求人票には「月収35万円」と書かれていて、面接の際にもそのことはきちんと確認をしていたのに、いざ現場に入ると「いや、わが社では最初に試用期間があって、その期間中は月収が20万円だから」とか言われることも、なくはありません。で、他の社員さん達に話を聞くと、誰もが「試用期間」から「正規採用」になっていないとか……僕は昔、アルバイト先でそのような目にあったことがあります。(笑)

 

 それに、例えば人間関係が嫌になって仕事を辞めたとしても、次の新しい仕事の中でどのような人間関係に巡り合うかは、これまた現場に出てみないと分かりません。

 

 パワハラの上司がどうしても嫌で仕事を辞め、新しい会社に入ったものの、実は新しい上司が更に輪をかけた超パワハラ上司だったとか、泣くに泣けないですよね。まあ、それも実際に仕事の場に出てみないと分からないことが多いのですが、こういった「分からない」という要素が、人に与えるストレスというのは馬鹿に出来ません。

 

他にもある、ストレスの要素いろいろ

 それでも、比較的前向きな理由で転職された方はまだマシです。より大変なのは、何らかの理由で「仕事を辞めざるを得なくなった」人達です。

 

 分かりやすい例の一つで言えば、うつで心身を壊してしまい、今の仕事を続けられなくなった人などでしょうか。うつで休職し、心身の回復に努めたもののそれが果たせず、会社を首になる(あるいは自主退職せざるを得なくなる)場合に受けるストレスなどは、計り知れません。

 

 といいますのも、この場合に受けるストレスの要素としては「失業・解雇」の他、「家計状態の変化(だいたいは悪化)」や「生活環境の変化」、「労働時間や労働環境の変化(といっても、この場合は無職になるという意味ですが)」など、不安要素が盛りだくさんになるのです。

 

 このように、人間が受けるストレスの原因は一見単純なようにも思われますが、実は一つの行為から派生するストレス要因はいくつにも分かれます。そして、その分かれたストレス要素一つ一つから、少なくないストレスを感じるものなのです。

 

参考URL:国立保健医療科学院「ライフイベント法とストレス度測定」(PDFファイル)

 

 前向きに仕事を辞めた人でも、新たなストレス要因をいくつも抱えることになるのですが、致し方なく仕事を辞めざるを得なくなった人は、その何倍ものストレスを感じることでしょう。

 

 その分かりやすい例の一つとしては、自分から「辞めてやる」と言った時にはそれほど大きなストレスを感じないでしょうが、会社から「お前は首だ」と言われると、同じ嫌な仕事を辞めるにしても、受けるショックは大きいと思うのです。

 

 そして、突然首になってしまった人は、当然のことながら次の生活のあても決まっていなかったりして……自らの意志で退職・転職の道を選んだ人と比較しても、考えられるストレス要因の数は非常に多いはずです。

 

 このように、自分の意志で選んだこと、何らかの理由によりそうなってしまったこと、どちらの場合においても「仕事を辞める」ということには、少なからぬストレスが付きまといます。そして、そのストレスの度合いは、守るべきものが多い人ほど強くなります。

 

ストレス耐性を上げよう

 では、嫌な仕事でも辞めずに頑張るしかないのか……僕は必ずしもそうであるとは思いません。

 

 会社に入って仕事をしてみるまで分からなかった、仕事に対する本人にとっての向き・不向きなどは当然あるでしょうし、様々なライフイベントの結果「今まではそれほど苦痛に感じなかったことが、非常に苦痛に感じるようになる」ことだってあるでしょう。

 

 嫌々続けた仕事で良い成果が出せるとも、なかなか思いづらいです。それに、どのような理由からであれ、心身を壊してしまっては元も子もありません。いざという時には、仕事を辞めるという選択肢も必要だと思います。究極のところ、あなたの人生と幸福を守れる人は「あなた」しかいないのです。

 

 ただ、嫌な仕事を辞めるにせよ続けるにせよ、まずは自分自身のストレス耐性を少しでも上げる努力をした方が良いでしょう。どのような選択をするにせよ、その選択の結果から受けるストレスというものは、多かれ少なかれ必ずあります。そのストレスに耐えられるだけのベースがないと、折角選んだ選択を活かすことが出来ません。

 

 ストレス耐性を上げるための3大要素は、おおむね次の通りです。

 

1)十分な睡眠と食事

2)適度な運動

3)生活リズムを整える

 

 これらの要素はいずれもが、ストレスが積み重なると崩れがちになるものばかりです…まあ実際には、これらの要素が崩れがちになるからこそ、どんどんストレスをため込んでしまうとも言えますが。

 

 あまりにもストレスをため込みすぎてしまい、うつになってしまっているような場合には、併せて精神科への受診なども必要になりますが、そうならないためにも、平素から上記の三要素について可能な限り注意を払っていただければ幸いです。

 

 いざという時に決断を下すためにも、まずは決断を下せる「ベース」を作っておきましょう。この「ベース」がない状態で決断を下してしまうと、思わぬ結果を招くことになる可能性がありますので要注意です。