仕事が嫌になったら見るブログ

仕事が嫌になって仕事を辞めたおっさんから、仕事が嫌になった皆さんに向けた様々なtips集です。

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辛いと感じることに、必ずしも合理的な原因があるとは限らない


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 皆さんこんばんは、Jackです。

 

 今回のお話は、ここ最近になって気が付いた僕自身の考え方のクセについてです。

 このブログ記事をご覧の皆さんに、必ずしも同じように当てはまるとは限らないことではありますが、もしも皆さんが悩んだ時の参考になれれば幸いです。

 それでは、今回もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

辛いと感じることに、必ずしも合理的な原因があるとは限らない

頭が良い人ほど、陥りがちな落とし穴

 こういう風な書き出しで始まると、まるで自分が「頭が良い人」と言っているように聞こえるかも知れませんが、僕自身の認識としては、せいぜい良くても「小利口な人間」ぐらいの感覚です。

 

 例えば仕事で何かつまづいたり、悩みが出てきたりした時に、僕の考え方のクセでは「こうなってしまった原因って、一体何なんだろう?」と悩んでしまうというものがあります。

 同じ職場の人にちょっと辛く当たられたとか、お客さんに誠心誠意応対していたはずなのに、なぜか相手を立腹させてしまったとか、思いもしなかったような突発的なハプニングに遭遇するとか…そんな時、僕はつい「こんなことになるはずじゃなかったのに、何が悪かったんだろう」と、色々とその原因について考えてしまいます。

 自分の言動が何か気に障ったのだろうか、それとも自分が気づいていない「何か」について、以前から不満に思っていたことが爆発したのだろうか、自分の仕事に対する事前準備が足りなかったのだろうか…数え上げればきりがないほどです。

 

 で、遭遇してしまった辛いことについて、その原因についてあれこれと考え、結局はその原因がはっきりと分からないままに終わって落ち込んでしまうということも多々あるのですが…実際のところ、辛いことに出くわしてしまった理由(自分の落ち度)は「特にこれといって無い」といったことが、往々にしてあったりするのです。

 

原因追及は「諸刃の剣」

 自分が遭遇した問題について、自分なりにあれこれと原因を考えること…それ自体が決して悪いことであるという訳ではありません。何かに失敗した時の反省は、大変大事なことです。

 

 ただ、どれだけ自分自身で考え、悩んでみても、答えが出ないということも、往々にしてありがちなことです。人間は誰しも超能力者ではないのですから(少なくとも、表立って超能力者であるという人には、まずもってお目にかかりませんが)、トラブルの相手方の考えていることを正確に読むことなんて出来ないのです。

 

 例えば、誰かに辛く当たられて嫌な思いをした時などに、あなたに辛く当たったその人は、たまたま虫の居所が悪かっただけなのかも知れないし、長年放置していた虫歯がしきりに痛んで相手に気遣う余裕がなかっただけのかも知れないし、貴方の容姿が昔大喧嘩して別れた彼氏又は彼女にそっくりで、ついつい腹が立っていただけなのかも知れません。

 

 まあ、何が言いたいのかと言いますと、あなたに辛く当たった人の動機(あなたが嫌な思いをした原因)は、必ずしも合理的な理由に基づいたものではない可能性も少なからずあるということです。

 

 そして、原因追及の作業は、何かしらの明確な答えが得られれば、次回からの予防策を準備できるなどメリットになりますが、もしそうでなければ、余計なストレスを更に背負い込むことにもなるため、諸刃の剣であるとも言えます。

 

トラブルの内容や相手の言い分をじっくりと考えてみて、自分にどうにか出来ないことには悩まない

 とにかく、相手が自分に対してたいそう腹を立てている時などには、ひとまず相手の話を根気よく聞いてみるしかありません。あるいは、発生したトラブルの経過について、最初から最後まで思い出してみるのも良いでしょう。

 その中から、相手が腹を立てている理由やトラブルの内容の詳細が何となく見えてきて、その内容(原因)が自分(あるいは自分の会社など)に落ち度があると思われるようなことであれば、相手方に誠心誠意謝罪をするなどして、しかるべき対応を取る必要があるでしょう。

 

 しかし、相手の言っていることに全然合理性が無く、ただ単にこちらに八つ当たりをしているだけだったり、自分(あるいは自分の会社など)が全く関係の無いことについて腹を立てているような場合(=あなたに原因がない場合)、不可抗力でどうにも予防が出来なかったトラブルなどについては、相手の心情(怒りや悩み、悲しみなど)に同情する姿勢を見せつつ、落ち着いて「ですが、そのお話については我々がお聞きしても出来ることがありません」と、やんわりと距離を取るしかないでしょう。

 自分に出来ることと出来ないこと、その線引きをはっきりとさせることが大切です。

 

何かが起こった時の「原因」を手放す

 少し話がそれてしまいましたが、最後にまとめとして今回僕が言いたかったことは、「世の中の出来事すべてに、必ずしも合理的な原因がある訳ではない」ということです。

 

 一度遭遇してしまった嫌なことに、再び遭遇しないための反省や対策として「原因」を追究しがちなクセが人間にはあるものですが、どれだけ考えてもその「原因」が見つからない(あるいは、どう考えても自分に原因がない)ことだってあるわけです。

 そんな時には、たまたま運が悪かったと思って割り切ったり、問題の原因はひとまず置いておいて、発生した問題を解決することだけを考えたりするのが良いでしょう…仕事で嫌なことに遭遇することは多々ありますが、その原因についてあれこれ考える(というか、原因の追究に縛られる)のはひとまず置いておいて、目の前の嫌なことを回避するための対策を考えるのが良いですよ。