皆さんおはようございます、Jackです。
今回もとある書籍のご紹介です。
今回の本は、とても面白い本でした。皆さんにもぜひオススメしたいものだったので、大まかな内容についてご紹介いたします。それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
一つの物事でも、まったく正反対の捉え方ができる
大変面白かった、二冊の本
今回皆さんにご紹介する本はこちら、Testosterone著「ストレスゼロの生き方」と、同じく「ストレス革命 悩まない人の生き方」です。
これらの本では、生きていく上で向き合うことになる様々な悩みに対する考え方について述べられているのですが、何より興味深いのは一つのテーマについて、それぞれ全く逆の視点から述べられていることです。
たとえば、「ストレスゼロの生き方」の第一章のはじまりは「社会の用意したモノサシを使うのを、やめる」というテーマなのですが、一方で「ストレス革命 悩まない人の生き方」の第一章のはじまりは「社会の用意したモノサシを使うのを、やめない」なのです。
「社会の用意したモノサシを使うということ」について、それぞれ全く逆のアプローチをしている訳ですが、文章の内容はそれぞれ見事な解釈がなされています。
こんな感じで、100のテーマについて著者の意見が述べられています…どんなことが書かれているのかは、ぜひ本屋さんでペラペラっとページをめくってみて下さい。そこそこの規模の本屋さんであれば、まずどこかの棚に並べられているはずです。
認知再構成法について
さて、一つのテーマについて異なるアプローチを考えるという方法は、抑うつ治療の手法の一つとして「認知再構成法」と呼ばれています。
また、人間誰しもが「考え方のクセ」を持っていて、とある事柄に遭遇した時に「ああ、これって○○なんだ」って勝手に思い込んでしまう心の動きを、精神医学の世界では自動思考(automatic thought)と呼んでいます。
例えば、あなたが朝会社に出勤して同僚に「おはよう」って挨拶をしたのに、何の返事もなかったような時、「ああ、最近あの人と仕事の上で口論になったことがあったから、きっと自分は嫌われているんだ」などと思ってしまうのが、自動思考の一例です。
ここでポイントとなるのは、自動思考で思い浮かんだことが、実際に正しいのかどうかです。
先の例で言えば、あなたにとっては相手の同僚が自分を嫌っていると思っている訳ですが、実際にはその同僚はあなたと仕事の上で口論したことなどはとっくに忘れていて、ただ単に「あー、今日はあの仕事を片づけないといけないのかー。面倒臭いなー」とかよそ事を考えていて、あなたからの挨拶に気が付いていなかっただけという可能性も十分にあるのです。自動思考であなたが思ったことが、必ずしも正しいとは言えない一例ですね。
認知再構成法では、このような自動思考を「本当にその考え方は事実に沿っているのか」「他の考え方をしたら、どのように自分の気分が変わるか」といった視点から見つめ直し、自分の気分の変調を良い方向へ持っていこうと試みます。それによって、少しでもストレスを解消しようという訳です。
まとめ
という訳で、今回僕が皆さんに言いたかったことは、冒頭でご紹介した二冊の本について、認知再構成法の例としてとても面白い読み物であるということです。
仕事で嫌なことがあった時などでも、認知再構成法を行うことで自分が受けたストレスを軽減し、抑うつ状態にならないようにする効果が得られるのですが、いざ実際に自分でやってみると、どうしても自分自身の考え方のクセにはまってしまい、違うものの見方がしづらいことが多いです。
でも、この二冊の本を読むことで、一つの物事に対する正反対のものの見方がどういうものなのかが良く分かりますし、何より本の中で述べられている数々のことが、ストレス軽減のための方法として大変素晴らしいです。
仕事で嫌なことがあった人も、まだない人も、ぜひ一度本屋さんでパラパラっと立ち読みしてみて下さい。一つのテーマについて見開き2ページでまとめられている、大変読みやすい本ですよ。
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